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電業調査会

ドローン 建設ロボット

建設・電設業界ザッピング  業界ニュースをクローズアップ12

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本格的な人手不足時代の解消に向けロボットやドローンなどの機器の進化が止まらない

◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします

今週の注目ニュースはこれ。9月30日に大和ハウス工業とNECが共同行ったプレスリリースからの話題です。

大和ハウス工業の公式サイトによれば、両社はこの日、「10月1日から施工現場のデジタル化に向けた遠隔管理の実証実験を開始」すると発表。本号が出る頃にはすでに始まっているわけですが、この実証実験では「大和ハウス工業の施工管理手法とNECのAIを活用した映像分析技術・システム構築力を組み合わせ、施工現場の遠隔管理を実現」することで、現場監督者や作業員の業務効率を上げるとともに、安全性も飛躍的に高めることができるとしています。

具体的な手法としては、施工現場に設置したNEC製のカメラから送られてくる画像をAIが解析。大和ハウス工業本社など10か所に配置したスマートコントロールセンターがその画像情報に基づき、現場の工事進行を遠隔管理するというものです。

作業の効率化だけでなく現場における危険の事前回避などのほか、新型コロナ禍の現況においては、現場で大勢の作業員が集まることによる「密」の軽減などにも役立ちそうです。

さらに建設ロボットの導入や作業効率を高める各種新工法の採用などとの組み合わせを行い、スマートコントロールセンターで一元管理を行えば、より一層の作業の効率化が進み、人手不足や作業員の高齢化に対する備えにもなりそうです。

いろいろな意味で注目度の高い取り組みといえるでしょう。

最近のドローンの進化には目を見張るものがあります。本欄9月2日発行号では、「空飛ぶクルマ」(スカイドライブ社製)の技術を活用した「カーゴドローン」(重量物運搬用産業ドローン)の開発が進みつつあるという情報をお知らせしました。

鉄骨などの重量物をドローンで離れた場所に運べるカーゴドローンの開発には、大林組が出資しているとのことですが、人手不足に加え、より安心安全な現場環境を創り出すための取り組みには、終わりはありません。

ドローンはそうした可能性に満ちた機器ですが、今回の話題は、やはり建設現場向けのドローン活用に向けての取り組みです。

インターネット・メディアのBUILT(10月2日付け)によれば、建設現場に役立つドローンソリューションサービスを実施しているドローン・フロンティアが、ドローンを活用した「赤外線・外壁点検サービス」を開始したとのこと。

人が上るのには危険なビルの外壁タイルの剥がれなどを、ドローンに搭載した赤外線カメラで点検するシステムですが、2016(平成28)年6月に改正された建築基準法第12条にある「新たな定期報告制度」においては、ご承知のように赤外線点検による外壁の点検が可能になりました。

その他にも、日立システムズが実施している、ドローンで撮影した画像をAIで解析し、建物や橋などの構造物のひびや錆びを点検する手法など、ドローンを活用した安全点検技術の進化は、まさに日進月歩の様相を呈しており、目が離せません。

10月5日付け日刊建設工業新聞によれば、前田建設・三菱電機エンジニアリング・法政大学は産学連携の取り組みで、「舗装工事の路床・路盤工事」などの土木工事において規格通りに施工するために不可欠な出来形管理をより高精度に行うため、3Dレーザースキャナーを活用した新たなシステム開発に着手したとのこと。

土木工事においても品質管理の高度化に向けた取り組みは日進月歩で進んでいるようです。