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☆今や世界的人気!?ファン付きファッション

猛暑の夏、真っ盛りの日本。大挙して訪れる外国人観光客の間で、ファン付き作業着が大人気――というニュースが、相変わらず各メディアをにぎわせています。

日本発祥のファン付き作業着は、猛暑の作業現場をなんとか快適にできないかという開発者の切なる思いから誕生した「目からウロコ」の画期的アイデアだったわけです。

しかし、猛暑は日本だけでなく、もはや現代の地球環境を象徴する現象(トレンド)の一つ。スペインやポルトガル、フランスなどからも、連日のように猛暑に関するニュースが届いています。

となれば、日本初の画期的発明「ファン付き作業着」、あるいは、そこから派生し、作業着の枠を破った「オシャレなファン付きファッション」の需要や人気が、日本を訪れる外国人観光客のみならず、早晩、世界的な現象へと駆け上がっていくのではないか!?

そんな思いから、改めてさまざまなニュースサイトをのぞいてみたところ、そうした現象の端緒になりそうなニュースが、実際、既にありました。

今年5月11日付「日本経済新聞」によると、日本のファッションブランド「アンリアレイジ」が、昨年10月のパリ・ファッションウイークにて発表した2025年春夏コレクションにおいて、なんと「すべての作品がファン付き」だったというのです。

ご承知のように「パリのファッションウイーク」というのは、毎年3月に秋冬コレクションが、また、毎年10月に春夏コレクションが、各ブランドから続々と発表される、恒例の「ファッション・イベント・ウイーク」を指します。

このニュースはファッション関係のメディアでは大きな話題となりましたが、本家本元の現場作業(建設・電設・土木など)の業界に作業着を提供するワーキングウェア業界でも少なくない話題になったことでしょう。

そらに、それは「え?そんなことが?」という驚きの話題ではなく、それはまさに「やっぱりなぁ!!」の驚きだったはずです。

日経の取材に対し「アンリアレイジ」の代表・森永邦彦さん(同ブランドを立ち上げたデザイナー)は、すべての作品をファン付きにした同期について「洋服が、生き物のように、命が吹き込まれるように見えるといいなと思った」と語っておられます。

実際、ファン付き作業着を初めて着用した人が感じる驚きの感情は、まさに「作業着が生き物のように生命を吹き込まれたかのように、ぐんぐん膨らんでいく様子」と、それを着用した際の「驚愕的な快適性」に象徴されるのではないでしょうか。

こういう例えが適切かどうかは分かりませんが、それは外国人旅行者が日本のホテルなどで初めて体験する「シャワー付きトイレ」への驚きと、たちまち魅了されてしまう様子と似ています。

外国人観光客が初めて体験するファン付き作業着、ファン付きファッションに抱く驚きの感情は、「このトイレを持って帰りたい」という感想と同様、「この服をなるべくたくさん買って帰りたい」という感情と同一のものであるに違いありません。

日本発ファン付き作業着(ファッション)のグローバルな展開が楽しみです。