電気工事

◇魅力あふれる電気工事市場への期待

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電気工事業界における需要(工事)と供給(人材)のバランスが整うことで、電気工事の魅力はより高まる

編集長のイグチです。今回は、電気工事の需要が増えるなかで供給が減ることによって、電気工事の請負金額が徐々に上がっていく可能性が高い、というお話をしたいと思います。

建設業界における就業者の高齢化については既に前々回のブログでお話しましたが、電気工事は建設業に属する一つの専門工事ですので、同じように高齢化が進んでいます。実際のデータに基づいたものではありませんが、電気工事業界の就業者の高齢化は、建設業全体よりもさらに進んでいると言われています。現場で働く人たちの半分以上が50歳以上である、というのが首都圏の電気工事会社を取材して得た、私の印象です。ちなみに、建設業全体では45%となっています。

電気工事の施工に携わるためには電気工事士(国家資格)を取得しなければなりませんが、取得できたとしてもそれなりの仕事ができるまでには3年から5年を要しますから、供給が増えるまでには時間もかかります。

一方の電気工事の需要は、リニューアルや改修あるいはメンテナンス工事が安定しているうえに、首都圏では大型再開発が今後も目白押しで、さらに環境や防犯、防災に加えて、施設や家庭で蓄電池に対する需要が増大するとみられていますので、今後、高まっていく可能性が非常に高いと考えられます。

建設業は、建設業法(建設工事の品質を担保するためにさまざまな事項が定められています)によると、建築工事と土木工事の2つの総合建設業と、電気工事業、管工事業、通信工事業、内装工事業といったような27の専門工事業を合わせた29の業種に分かれています。人口が減少するなかでは、新たな建築物に対するニーズがこれまでよりも増える可能性は低いですが、リニューアルやメンテナンスといったリノベーション市場は拡大する可能性が高いです。

新設工事あるいはリノベーション工事において、環境に配慮した、快適で、安全な場所での行動や生活を担保するためにはさまざまな機器や設備が必要になりますが、同時に電気工事も不可欠となり、需要はさらに増大します。

このように電気工事の需要が増えるなかで、供給力となる電気工事の就業者は高齢化が進み、若年層が減少していることから絶対量は漸減していきます。必然的に電気工事の請負金額は高まり、電気工事会社とともに電気工事業に関わる人たちにとって、電気工事は魅力的な市場と化していきます。