電気工事

◇既存照明器具のLED化率34%(2017年度)が示す、今後の電気工事需要の拡大

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電気は照明器具の省エネ化だけでなく、今後さらに進化するであろう情報化社会においても不可欠な存在だ

編集長のイグチです。

今回は、電気工事に対しては、安定した需要が見込まれることについてお話ししたいと思います。

電気工事という言葉を聞いて、すぐにピンときて、どのような仕事をするのかを理解する人は多分少ないと思います。電気は、目には見えません。ですから、目に見えない電気を扱う工事も、当然、その内容が分かりにくいのは無理もないと思います。

そうしたなかで、電気という言葉を聞いて、皆さんがまず思い起こすのは、おそらく、灯りをともす照明ではないでしょうか。部屋に入り、スイッチを入れて、照明を点ければ部屋が明るくなるのはごく当たり前の光景ですが、台風被害などで電柱が倒れ、電線が切れた状態では、部屋のスイッチを入れても部屋は明るくなりません。千葉県内で起こった大規模停電は記憶に新しく、その要因が仮に地球温暖化による影響が大きいとしますと、常態化する恐れもあるので、注意が必要です。

電気が通じることによって、商品や製品あるいは機械設備などの特有な機能が発揮されるのは照明器具だけではありません。皆さんの家庭であれば、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンそしてウォシュレットなども、電気が通じていなければ動きません。家庭以外でも、ビルやホテルでのエレベータや空調設備、工場の機械設備あるいは屋外に取り付けられた街路灯なども、電気が通じていなければ、機能しません。

家庭や家庭以外の場所で、こうしたさまざまな電気機器を機能させるために、電気を通じさせる工事を行うのが一般的な電気工事会社の仕事になります。こうした電気工事は、建物などを新設するときはもちろんですが、メンテナンスやリニューアルする際にも行われます。

省エネ対策として行われている既設照明器具のLDE化はリニューアル工事にあたります。一般社団法人日本照明工業会の資料によりますと、2017年度における国内の既設照明器具(ストック)は17億2900万台あり、このうちLED化率は34%にとどまり、11億3700万台の既設照明器具がLED化されていない、と推定しています。

同工業会では、2030年度までに既設照明器具のLED化率を家庭(住宅)で96%、家庭以外(非住宅の屋内・屋外)で100%とするシナリオを練っていますが、電気に対するニーズは、照明器具の省エネにとどまらず、安全で安心な社会あるいは情報化といったように、広がりをさらに拡大させる動きを見せています。