思いは、電気工事市場の発展。―電業調査会

電業調査会

電気工事

◇「電気工事・電気工事業界のこと、どれぐらい知ってますか?」

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発電所で作られた大量の電力は送電線で都市・郊外まで引かれ、そこから小分けされ、電線を通じて都市部に引き入れられていく。その担い手こそエレクトリシャン(DEN-KOUさん)

編集長・イグチです。

前回は「そもそも《DEN-KOU a go! go!(デンコウ・ア・ゴー!・ゴー!)》っていったい、何?」という話題でしたが、今回は、「そもそも電気工事とは? 電気工事業界とは?」という、少々おカタめのお話を一席。

電気工事という言葉を聞いて、すぐ頭に思い浮かぶのは、電柱と電柱の間に電線をつなげる工事だと思います。これは外線工事と呼ばれるものですが、腰に、各種の工具を粋に突っ込んだベルト(業界用語では腰道具、腰ベルト)を付けた電工さん(電気工事士)が、電柱に上っている姿をご存じの方も多いでしょう。あれです。

水力・火力・原子力など各種の発電所から送電線を伝わって送られてきた電気は、ビルや工場、病院、学校、マンション、戸建住宅などに、用途に応じて電圧を下げられつつ、引き込み線などを通じて建物の内部に送り込まれます。

こうした外線工事は、東京電力などの電力会社直系の電気工事会社が主に行います。たとえば首都圏だと、東京電力の子会社である関電工がその最大手となります。

外線工事に対し、建物の内部でおこなう電気工事を内線工事といいます。《DEN-KOU a go! go!(デンコウ・ア・ゴー!・ゴー!)》に登場する内容は、電力会社や大手メーカーなどの資本参加を受けずに内線工事を手掛ける、独立系の電気工事会社に関するものが中心となっています。

内線工事は、建物内部に送り込まれた電気を利用するための電気工事で、ビルや工場では、空調設備機器や機械を動かすための配線や、照明器具などの電気機器の取り付けなどを行います。

家庭では、照明器具、エアコンのほか、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電製品が使用できるように配線工事を行います。スマホなどを充電するためのコンセントの設置も電気工事会社の仕事です。

実は世の中には、こうした電気工事の仕事をだれがやっているのか、ということを知らない人たちがけっこういます。

これは電気工事士養成コースもある、某・工学系専門学校の先生に聞いたお話です。その学校の生徒さんたちに「室内の配線工事などを手掛けているのは、どういう職種の人たちだと思いますか」という内容のアンケート調査を学生たちにしたら、いちばん多かった回答は、なんと「ヤマダ電機やヨドバシなどの家電量販店の人たち」というものだったそうです。(以下、次回に続く)