思いは、電気工事市場の発展。―電業調査会

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◇「オフライン度」という新たな価値観

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編集長のイグチです。

新型コロナウイルス感染症の拡大によるコロナ禍が収束へ向けて動き出しています。第二次、第三次の感染が懸念されていますが、世界でさまざまな企業や研究機関がワクチンや治療薬の開発にあたり、さらにコンピュータの処理・解析能力が大幅にアップしていることを考え合わせると、新型コロナウイルス感染症の収束は時間の問題だと思われます。

今後は、インフルエンザウイルスのように毎年、感染予防を喚起されるような「With コロナ」の状況が常態となっていくのかもしれません。また、今回のコロナ禍によって人々の生活様式や行動様式が大きな変化を余儀なくされ、その期間が約2ヶ月間に及び、いまだ収束に至っていないことを踏まえると、コロナ禍でのさまざまな様式がNew Normalとなって個人生活や社会生活のなかで定着していくと考えられます。

ソーシャルディスタンスを保つ動きは変わらないと思われます。新型コロナウイルス感染予防という視点に加え、さまざまな感染症予防につながる行動で、他人と一定の距離を保つことは精神衛生上においても利にかなった動きだからです。

飲食店、宿泊施設あるいは娯楽施設においては、密集を避けるための動きとソーシャルディスタンスを保つための動きを連動させた当該施設での顧客数の制限を、感染予防対策のセールスポイントにした動きが散見されます。感染予防に対する安全対策の質を高め、回転数で売上を確保する戦略であるかどうかは分かりませんが、いずれにしても顧客サイドから捉えたサービスの質は明らかに向上します。

個人生活や社会生活のいろいろなシーンで生活の質が高まっていくなかでは、労働に対する価値観も変化せざるをえません。生活の質の高まりとはほど遠い、キケン、キタナイ、キビシイといった言葉で象徴される、従来型の建設現場で働きたいと考える人は、ますます減っていくでしょう。

一方、コロナ禍を境に在宅勤務やテレワーク、リモートワークが社会に浸透していくとともに、ステイホームによってさまざまなオンラインサービスを体験した個人が増えたことで、日常生活における「オンライン度」は加速度的に上昇していきます。

ただ、何事においてもバランスは不可欠だと思います。オンライン化とはほど遠い世界にある、建築物を作り上げる建設業界に従事することによって「オフライン度」が高められ、オンライン度の上昇とのバランスを保つことができます。

労働に対する価値観が変化していくなかで、「オフライン度」という新たな価値観が生まれ、オフライン度の向上が期待できる建設業の魅力につながる可能性は決して小さくありません。