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建設・電設業界ザッピング  業界ニュースをクローズアップ17

投稿日:2020年12月18日 更新日:

「AI・ロボット・伝統建築材」建設関連ニュースは彩り豊かだ

◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします

今週はまず、この話題から--。

日本道路が「ミニ油圧ショベル用自動停止装置を開発/しゃがんだ姿勢の人も検知」という興味深いニュースを、日刊建設工業新聞のネット版(11月18日付け)で見つけました。

ミニ油圧ショベルといえども、運転席のオベレーターからは、前方の下部は死角になりやすいもの。実際に事故は絶えません。とくに何らかの原因で倒れた人や、低い姿勢での作業に夢中になってパワーショベルが近づいているのに気が付かない人などが前方の死角にいたりすると、大変なことになります。

最近はとくにレンタルでミニパワーショベルを手軽に借りられるようになっているため、事故の心配はより一層強まります。

AIが実現した今回の「ミニ油圧ショベル自動停止装置」の開発は、オベレーターにとってまさに朗報といえます。

次のニュースも日刊建設工業新聞ネット版(11月17日付け)で見つけたものです。

建築塗装の分野で定評のある大阪の竹延が鹿島とともに「壁面吹き付け塗装ロボットを開発」したというニュースです。

建築塗装はこれまで人力に頼るケースが多い分野で、建築現場でも危険な仕事の一つとされてきました。しかし、それをロボットによる作業で賄えるとなれば画期的です。

搭載したセンサーで壁との距離を常に正確に測り、距離に応じて吹き付け用のノズルが自動的に調節してくれるため、塗装ムラも出にくいという優れモノのロボットです。

実証実験では1時間で110㎡の壁面を完璧に塗装できたとのこと。作業効率も人力のそれに負けていません。人手不足への対処だけでなく、安全確保の観点からもこれからますます、建築用ロボットの登場が増えていきそうです。

次のニュースは、建築関連ニュースに定評のあるインターネットメディアBUILT(11月9日付け)からご紹介します。

林野庁は2018年から「民間建築物などにおける木材利用の促進に向けた懇談会(ウッド・チェンジ・ネットワーク)」を開催してきましたが、「住宅ビジネスフェア2020」(2020年9月24~25日)で、林野庁の係官が国産木材利用の先進的かつ具体的な事例を紹介する講演を行ったというニュースです。

紹介されたのはマクドナルドやセブンイレブンの事例ですが、どちらも集客力には定評のある事業体であり、国産木材をふんだんに利用する試みは、量や価格よりも癒しを求める傾向の強まりつつある「ウイズコロナ」の時代にはピッタリなのかもしれません。

日本各地の木材を活用した2020東京オリパラのメイン施設・新国立競技場や、やはり国産材と和紙を多用した高輪ゲートウェイ駅などの事例もあります。価格の問題は残されていますが、今後、民間建築物における国産材の活用需要は、さらに広まっていくのではないでしょうか。

掲載時期は少し古くなりますが、同じくBUILT(2020年7月30日付け)には、「三菱地所が建設用木材の生産から販売までを行う総合林業会社(MEC Industry)を設立」と題する記事が掲載されています。

同社への出資社には他にも、竹中工務店、大豊建設、松尾建設、ケンテック、山佐木材など名だたる業界企業の社名がズラリと並んでいます。

RC造やS造のビルディングにも使い勝手のいい建設用木材を供給する予定のMEC Industry社、これからの展開が楽しみです。