現場見学会

組合協会だより

投稿日:2022年8月26日 更新日:

☆就職間近の建設女子が現場見学会

8月19日付け「テレビ山口」のニュースリリースによると、建設業界への就職を目指す「山口県立・徳山高専」「同・徳山商工」「同・萩商工」の女子生徒たち42人が参加する「建設工事現場説明会」が、同日(19日)に開催されました。

この日見学したのは国道191号・木与防災トンネル。同ニュースによると、参加者は現場の見学だけでなく、トンネルの掘削機械の操作なども体験したとのこと。

参加者は異口同音に「実際の現場を初めて見た」「女の人が実際に活躍している様子がよくわかった」「土木は体力の必要な仕事だと思っていたが、力のいる仕事の多くは機械がやっていることがわかって安心した」「体力で男性に負ける分、頭を使う部分で頑張れば女子社員も十分に通用することがわかった」などの感想を語っていたそうです。

また、2020年・2021年はコロナ禍のため、さまざまなイベントが中止の憂き目に遭いましたが、日本建設業連合会(日建連)ではこの夏、「けんせつ小町現場見学会」を復活しています。

1週間の座学よりも1日の現場見学--。この金言は今も生きています。

 

☆老朽化目立つ歩道橋と巨大団地の関係

北海道建設部がこのほどまとめた「北海道インフラ長寿命化計画(行動計画)」によれば、2021年度末の段階で、歩道橋を始めとする公共土木施設のうち約3割が、建設後50年以上をへており、適切な更新が不可欠との結果が出ました。

具体的には横断歩道橋、堤防・護岸設備、水門・陸閘などが軒並み3割超えを記録。このまま放置すれば、10年後にはさらに、歩道橋の6割以上、堤防・護岸設備が5割以上が建設後50年を迎えることから、早急な対策が必要と訴えています。

実際問題、例えば地方都市の横断歩道橋の中には、崩壊寸前と見えるようなものも少なくありません。1970年代に普及が促進した横断歩道橋は、現在、老朽化しているだけでなく、もはや無用の長物になっている事例が少なくありません。

1960年代から続々と作られた全国各地の巨大団地の廃墟化と、横断歩道橋の老朽化・無用の長物化は、少子高齢化、人口減少のトレンドが、最も「カタチ」になって現れている事例といえるのかもしれませんね。

 

☆電気科高校生たちの離島ボランティア

酒田光陵高校電気電子科の3年生有志がこの夏休み、電気工事のボランティア活動を実施したとの嬉しいニュースが、8月21日付け山形新聞電子版に掲載されていました。

ボランティアの舞台になったのは酒田市沖に浮かぶ有人離島の飛島です。飛島には電気工事を要する電気修理の技術者が不足しており、高校生たちのボランティア活動は島民の人たちに大歓迎で迎えられました。

今回の活動に当たっては、教師と生徒有志が事前に島に渡って現状調査を実施。そのうえで今回は9人の生徒が島に渡っての施工になりました。生徒たちは行く先々で感謝の言葉を聴き、また電気技術者の少ない離島の苦境を知ることで、エッセンシャルワークとしての電気工事に携わる思いを、さらに強くしたことでしょう。