パワーアシストスーツ

建設・電設業界ザッピング  業界ニュースをクローズアップ11

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パワーアシストスーツの採用は人手不足解消の福音になるか?

◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします

今年9月25日、政府はマイナンバーカードと電気工事士免状の一体化について検討開始することを発表しました。マイナンバーカードは2015(平成27)年10月の制度開始以来、なかなか浸透せず、普及率は今年7月1日現在でも17.1%でした。

新型コロナ騒動に対処するため、一人当たり10万円を支給する「特別定額給付金」が今年4月に閣議決定されてからは、マイナンバーカード所有者にしかできない電子申請を優先したため、多少伸びたようですが、今もって伸び悩んでいる事実は否めません。

そのため政府はさまざまな対策を講じてきましたが、電気工事士免状の一体化への動きもその一つ。

もし一体化が実現したら、現行の電気工事士免状は廃止になるのでしょうか? 一体化の是非はともかく、手に取れる免状がなくなったら寂しいような、複雑な気持ちになる方も多いのでは?

電線工業会のブレスリリースによれば、銅電線主要7部門出荷数量における今年7月分の実績は、全部門とも昨年の実績を下回り(トータル16.1%減)、10か月連続の前年割れということになりました。

とりわけ新型コロナ禍が世界的に進行しはじめた今年4月以降は、減少率が軒並み二桁の落ち込みようです。新型コロナ禍に伴う経済界の混乱が改善に向かうには、安全な特効薬およびワクチンの開発を待つしかないのかもしれません。

9月26日付け「スポーツ報知」(ネット版)に面白い記事が出ていました。

立川市にある昭和第一学園野球部・田中善則監督にまつわるエピソードです。田中監督は社会人野球の強豪シダックスの出身。シダックス時代は野村克也監督の教えを直接受け、現役引退後(2002年)は野村監督を補佐するシダックス・コーチに就任、さらに野村監督の引退後は監督も引き受けました(2005年)。

したがって甲子園を目指す昭和第一学園での指導も、野村監督直伝の手法が多く、記事では野村監督の教えがいかに「考える野球」の基礎になっているかが語られていたわけですが、目を引いたのは昭和第一学園の監督に至るまでの田中監督の経歴です。

社会人野球の強豪シダックスは、野村監督退任後の同社の既定路線通り、田中監督就任の翌年(2005年)には廃部となります。そして昭和第一学園の監督に就任(2014年)するまでの約9年間、田中監督が従事した仕事は東光電気工事の営業職でした。

田中監督がなぜ東光電気工事に転職したのか? その間の業界での生活でどのようなことを学び取り、再び野球指導者の職に就くようになったのか?

本紙では機会があればぜひ、田中監督に取材してみたいと思います。

国土交通省は今年8月6日付けで「建設施工におけるパワーアシストスーツの導入に向けた技術情報」の公募を発信しました。

募集期間は9月4日までですから、そろそろ集計の結果が出る頃ではないでしょうか。

これは国交省が計画している「建設施工におけるパワーアシストスーツ導入実証実験」に先立ち、関連業界各社にアイデアの提供を依頼したわけです。

パワーアシストスーツを活用すれば、体力のかなり衰えた高齢者でも、また身体に病気を抱える人でも、重たいモノをすいすい持ち上げられるようになりますから、建設現場で通常のパワーをもつ人が活用すればどれほどの力を発揮するかしれません。

人手(担い手)不足解消のためにも、より安全な現場作業を実践するためにも、この実証実験の結果には注目したいと思います。