テレワーク

建設・電設業界ザッピング  業界ニュースをクローズアップ45

投稿日:2021年7月16日 更新日:

60・70年代にはユニークな建築が目白押しだった(原宿)

◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします

日本電線工業会が春先に発表した「2021年度国内光ケーブル需要見通し」では、5G関連需要の引き続きの堅調とともに、テレワーク需要の維持・増加による需要増を予測していましたが、実際、その通りの軌跡を描きつつあるようです。

とくに従来の働き方改革と新型コロナ下のリモート関連需要などが相まって、テレワークの需要増は引き続き、国内光ケーブルの大幅な需要増に繋がっていきそうです。

また、テレワーク需要やリモート需要に関しては、特殊状況下の特殊な現象ではなく、今後、日本人のスターダードな「新しい生活様式」の基盤をなしていくことがほぼ確実な流れにあります。

予断はまだ許しませんが、新型コロナが収束しても一定の需要は続くはずで、業界各社の今後の事業計画にも大きな影響をもたらすことでしょう。本誌ではそうした観点からの取材も、今後コンスタントに実施していく予定です。

一般社団法人地域環境共生社会連携協会は先ごろ、「脱炭素イノベーションによる地域環境共生圏構築事業」の一環として環境省が交付を決定した「ゼロカーボンシティにおける屋外照明のスマートライティング化・ゼロエミッション化モデル構築事業」の公募条件などを発信。地方公共団体、民間企業などに向け、補助事業への参画を呼び掛けています(第1次公募は~7月7日、第2次公募は7月21日~8月11日)。

具体的な公募事業は「①計画策定事業」(A.スマートライティングの導入による計画策定事業/B.太陽光パネル一体型LED街路灯等の導入に係る計画策定事業)およぴ、「②設備等導入事業」(A.スマートライティング設備等導入事業/B.太陽光パネル一体型LED街路灯等設備導入事業)の2つに大別。

公募説明会はすでに終わっていますが、本誌ではその後の推移に着目していきます。

中銀カプセルタワービルというビルディングをご存じでしょうか? 1972(昭和47)年に竣工した世界初のカプセル型集合住宅です。。

カプセル型とはいうものの、いわゆるカプセルホテルなどとは違い、各部屋がパーツのように交換可能なユニット型の集合住宅という意味を指します。設計はあの世界的な建築家・黒川紀章で、黒川作品としては初期の傑作とされています。

ただ、ユニットとして交換可能とはいえど、これまで実際にそれが実施されたことはないそうです。しかし、面積わずか10㎡の極小サイズの部屋(これはカプセルホテルに似ていますが、部屋の独立性は比べ物になりません。正真正銘、独立したカプセル型の部屋が積み重ねられているのです)の集合体は、世界的にも珍しく、海外では洗濯機のドラムが積み重なったイメージで受け取られているのだそうです。

部屋の内部にはベッド、冷蔵庫、電話機が常設されている他、当初からエアコンが作りつけになっていました。さらにテレビ、ステレオなどが標準装備されており、寝るだけ、仕事するだけの空間として最適ともてはやされました。

この中銀カプセルタワービルは、老朽化が激しいためずいぶん以前から、取り壊しか再生保存かで議論がされてきましたが、このたびついに取り壊しが決定。ファンの間で惜しむ声が高まりつつあります。

本誌編集部ではこの中銀ビルの現況を近々取材、「話題の建物を見てきた!!」欄でご紹介する予定です。