ウイズコロナ

建設・電設業界ザッピング  業界ニュースをクローズアップ15

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現場作で働く人の心の問題はウイズコロナ下の一大テーマ

◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします

今週はまず、この話題から--。

三菱地所のニュースリリースによれば、同社は10月27日から、同社関連企業の運営するビルディングの多い大手町・丸の内地区内における、電動キックスケーターの公道走行実証実験(日本初)を開始しました。

ここ数年で新築された高層ビルが林立する大手町・丸の内地区は、今や日本を代表するスマートシティ・エリア。時速20㎞の電動キックスケーターは安心・安全で環境負荷の少ない乗り物として注目されていますが、スマートシティ内の公道を行きかう乗り物としてまさにピッタリのイメージといえます。

もちろん、一般車両との棲み分けや事故対策など、電動キックスケーターが公道をバンバン走るようになるまでには、さまざまなシミュレーションが必要ですが、夢のある実証実験であることは確かです。

同地区での実証実験は来年3月までで、その後は神田方面でも行われるとか。とりあえず近々、電動キックスケーターが大手町・丸の内を颯爽と走っている姿を撮影してくる予定です。

次のニュースは「あ、こんなのがあればいいなと思っていた」という人も少なくないのではないでしょうか。10月6日にホンダから発売された業務用携帯蓄電池「LiB-AID(リベイド) E500 for Work」(税別12万8000円)です。

携帯用蓄電池としてのリベイドE500は、すでに2017年に発売されていますが、今回発売されたリベイドE500は「for Work」とあるように、業務用としても使い勝手のいい商品になっています。

電池容量377Whのリチウムイオン電池を内蔵していることと、最大出力500Wであることなどは、従来のリベイドE500と同じです。しかし、電気保安工事や保守点検といった電気設備業務にも汎用的に使えるなど、随所にプロ仕様のバージョンアップがなされているようです。

とっさのときの備えとして、作業車の片隅に積んでおけば、何かと便利なのではないでしょうか。

建設業労働災害防止協会はこのほど、「新型コロナ禍が建設業の現場にどのような影響をもたらしているか」というテーマのアンケート調査を実施するとともに、その結果を発表しました。

例えば、「新型コロナ騒動が現場の仕事にどのような変化を与えたか」という設問に対しては、「あまり変化しなかった」が32%、さらに「まったく変化しなかった」が13%だった由。計45%が変化をあまり感じていなかったということになりますが、逆にいえば半数以上は何らかの変化を感じていることになります。

また30%ぐらいは新型コロナ騒動によって、心身の健康に何らかの悪影響が出ていると感じていることも、このアンケート調査からは分かります。

あくまでも三択に近いアンケート調査なので、詳細は分かりませんが、全体の30%近くが心身の健康に何らかの悪影響を感じているのだとしたら、やはり気になります。

ぎゃくにいえば70%近くは、とくにそう感じていないということになるわけです。

しかし、「70%が平気」だという部分に焦点を当てるか、「30%の人が平気ではない」という部分に焦点を当てるかで、印象はだいぶ変わってきます。

このあたりは今後、さらに詳しい調査が望まれるところでしょう。

車輛の自動運転の技術が日々進化しています。とくに直線部分が多い高速道路などでのバスの自動運転は実用間近のようですが、この11月からは日野自動車と大林組が連携して、大型ダンプの自動運転の実証実験が始まるそうです。(以下、次号に続く)