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ハイブリッド発電は自然エネルギーの新たな活用の道を開くか!?

今週も建設・電設関連の話題をお届けします

前回の最後は、ヒューマンタッチ総研の調査に基づいて、新型コロナウイルスによる建設雇用への影響があのリーマンショック級になるらしい--という話題に少し触れました。

同調査によれば、リーマンショック(概ね2009年~2010年)の際には建設業への就業者は約54万人も減ったそうですが、新型コロナ下でも同様の減少が見込まれそうだとのこと。

深刻なのはこの夏からの離職者が急速に増え始めていることで、今年1月~7月はむしろ就業者は増加気味だったとか。

2020東京オリパラ関連の案件が多かったことも、その背景にはあったものと思われますが、これから先、2020東京に伴う建設需要が減れば、就業者数の減少は加速度的になる恐れもあります。

そういうことも含めての「リーマンショック級」ということなのでしょうが、新型コロナ禍はいまだに底が見えていない。ウイルス自体の性質にも変化が多くみられるなど、人類はまだその尻尾をつかんだとはいえない状況です。目下のところ、リーマンショックの時のようには、人為的な対処の仕様がないというのがなんとも不気味です。今後の推移を注意深く見守っていきたいと思います。

静岡新聞のニュースサイトを見ていたら、面白い記事が目に付きました。熱海市の電気工事会社《さんふらわー》が電動バイクの貸し出しを始めたのだそうです。《さんふらわー》は同社公式サイトによると「太陽光発電・オール電化を専門とする電気工事店」で、その企業理念は「電気を自給自足する社会の構築」。

《さんふらわー》の社名も「太陽の恵みでエネルギーを作り、強く豊かで幸せな日本を創りたい」という思いからきているのだとか。

同社が貸し出す電動バイクも太陽光で充電が行われており、一度の充電で約30㎞走れるそうです(最高速度も時速30㎞)。

熱海といえば自転車泣かせの急坂だらけの街として知られており、小学生は自転車走行を禁じられているという話も、かつて聞いたことがあるほどです(現在はどうなのでしょうか)。

そんな熱海だからこそ、太陽光エネルギーで走る電動バイクで楽しく明るく走ってほしいということなのでしょう。電動バイクの貸し出しは、社会貢献と電気工事店《さんふらわー》の特色を一石二鳥でアピールするのにぴったりの、新規事業といえそうです。

10月9日付け福島民友新聞(電子版)によると、福島県飯館村と東光電気工事が共同出資した「いいたてまでいな再エネ発電」という名称の風力発電設備が完成しました。

この風力発電設備の特徴は、風力発電と太陽光発電を組み合わせながら発電する仕組みの「クロス発電」を、全国で初めて採用していることにあります。

風力発電と太陽光発電の組み合わせにより、風のない日は太陽光発電を、太陽の出ていない日は風力発電を、風も太陽光もある日は両者による発電ができる優れものの発電施設が出来上がりました。

同時に発電することで契約電力量を超えそうな際には出力を自動的に制御する由。

総事業費は計約60億円。作られた電力は東北電力が買い取り、利益は東日本大震災の復興支援に回される予定です。

自然エネルギーによる発電は電力創出量の不安定さがしばしば問題視されますが、こうした「いいとこ取り」のハイブリッド・システムをさまざまな形で工夫していけば、地熱や水流など、他にもさまざまな自然のエネルギー源を抱えている日本の風土には、ぴったりかもしれません。