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ヴァリアブルクレーン 地熱発電

建設・電設業界ザッピング  業界ニュースをクローズアップ36

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こんな鉄塔もいずれ遠隔操作ロボットが組み立てる!?

◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします

今週はまず東光電気工事が北川鉄工所と連係し、開発した話題沸騰《ヴァリアブルクレーン》のニュースからお届けします。

ヴァリアブルクレーンとはご承知のように、自由自在、変幻自在な機能を発揮するクレーンのこと。

具体的には架空送電工事に必要なジブクレーン(基礎工事用のクレーン)および、クライミングクレーン(鉄塔組み立て用のクレーン)の両方の機能を併せ持つ、実に優れた機能のクレーン、それがヴァリアブルクレーンなのです。

変幻自在の愛称を与えられているもう一つの所以は、傾斜地などをもものともしない伸縮自在・3段階のアウトリガー方式(多様な現場条件に応じるため4m四方、6m四方、8m四方)の機能をもち、どのような場所でも自立したままに、マストをどんどん継ぎ足したり、クレーンそのもののせり上げ機能、鉄塔への別形式のアームの取り付けなどを見事にこなしていく由。かつてロボットアニメで航空機がロボットに変身する話題作があり、近年ではその実用化も進みつつありますが、東光電気工事のヴァリアブルクレーンは、まさにそんなイメージにも似た痛快なクレーンといえます。

4月20日(火曜)には「東光電気工事つくばセンター」において、電力会社やゼネコン、クレーン会社、建設重機レンタル会社などから多くの見学者が詰めかけるなか、公開デモンストレーションが行われました。今後は今年度内に実際の工事現場での実証実験を行い、来年度に実用化を実施していく予定とされます。

工期の短縮および省力(人)化に効果抜群であり、今後の推移がなんとも楽しみな東光電気工事のヴァリアブルクレーンについては、本紙も折に触れリポートしていきたいと思います。

日本の地域資源ともいえる地熱を活用した地熱発電は、ある意味では太陽光に勝るとも劣らない、持続可能なエネルギー政策の要の一つといえます。

業界企業のなかにも、その実用化を図るため日夜研究に勤しむ事例をよく耳にしますが、このたび竹中工務店が奥飛騨温泉郷で地熱発電を開始(今年3月)したとのニュースが入ってきました。

竹中工務店と奥飛騨温泉郷の奥飛騨宝温泉協同組合とが連携して《TAKENAKA奥飛騨地熱発電所(売電容量49.9kw)》を建設、中部電力に売電していくとのこと。また、竹中工務店のニュースリリースによると、年間発電電力量は約500メガワット時に達し、これは一般家庭約100戸分の年間使用電力量に相当するといいますから、これが成功すれば遠からず、奥飛騨温泉郷の全域をカバーすることができるかもしれません。

4月22日(水曜)、清水建設は順天堂大学大学院医学研究科(感染制御科学教室)と共同で、新型コロナウイルスの室内感染リスクの可視化が可能なシステムを開発したという、実に画期的な発表を行いました。

新型コロナウイルスが二酸化炭素濃度の高い場所ほど感染リスクを高めるという性質を活用し、例えば室内などの二酸化炭素濃度の分布をモニターなどで可視化する仕組みを作ったのだそうです。

センサーが稼働すると室内の安全な場所、危険な場所などが分かるほか、その細かいレベル差もモニターに出るといいます。こうした研究の精度が極度に上がれば、現在の体温自動検知システムの延長線で、室内に入ろうとする人の発する二酸化炭素から新型コロナウイルスの有無が分かる—というようなシステムもできるかもしれませんね。