What's New! 記事詳細

電業特報編集部・プチ総力特集 2018.10 施工会社・販社に聞く「こんな現場代理人と働きたい !!」〜電気工事現場の要・現場代理人の理想像を探る〜

2018/10/26

◇はじめに
 電気設備関連の会社が参加した、ある就活説明会でのことだ。そこにはさまざまな大学から、約 100 名の学生が集っていた。主催者側はこの学生たちに一つの質問をした。「建物内にある照明や、コンセントなどに関わる工事はどういった会社が手がけていると思いますか?」
 学生たちの回答は多い順に「?建設会社」「? 家電販売店」「セキュリティ関連の会社」だったという。
 建設会社はともかく、電気設備(電気工事)会社と答える回答が少なかったのは、いかにも残念であるが、これはあながち、学生たちの無知のせいばかりとはいえないのではないだろうか。
 たまたま電気工事に関心のない一般の学生が多かったのかもしれない。あるいは、かなり極端な事例なのかもしれない。だが電気設備の工事を行う電気工事会社の存在感は、現代の一般の若者たちにはそれだけ薄れているのだという「一つの真実」が存在していること、われわれ業界関係者はそれをきちんと認識すべきだろう。同時に業界側による、一般向けの情報発信の必要性を、改めて感じざるをえない。
 電気工事には、技術・品質を管理する代人(現場代理人)と、安全を担う電工(電気技能者)の 2 職種が存在する。こんな《常識》も、電気を学んでいる学生を除けば、ほとんど知る若者はいない。それが現実なのだ。
 電気工事と聞くと、路上に停まった高所作業車に乗り、架空電線の工事を行っている風景を思い起こす人が、一般的には圧倒的に多いと思われる。あるいはヘルメットと腰ベルトを身に着けて電柱にのぼり、上のほうで何かしている人たちというイメージも根強い。
 どちらも間違いではない。しかし、電気工事士の養成コースをもつある専門学校の先生の話では、自分の家の家業が電気工事店でない学生たちのなかには、実際に学校で教わるまではそんな一般のイメージと変わらない認識しかない学生が意外に多いという話を聞いたこともある。
 弊社では年に 4 回、週刊・電業特報の別冊として『就活特集号』を発行している。4 回のうち2 回は就活を控えた大学生向け。残り 2 回は専門学校の就活生向け、職業訓練校の就活生向けだ。そしてそれらに共通する人気記事の一つは「代人とは? 電工とは?」という、現場代理人と電気技能者の仕事の違いを図示した企画だ。
 そうした記事が好評を博しているということは、電気設備関連の業界各社への就職を考えている学生たちにも、自分の将来のキャリアパスを考えた場合にとても重要な「代人か、電工か」という根幹の部分での予備知識は、就職間際においてもそれだけ曖昧模糊としていることの証左といえるだろう。
 今回の特集のテーマは「施工会社・販社(電設資材商社)からみた理想的な代理人像」だ。これはつまり「代人とは? 電工とは?」というベーシックな問いかけを、就活中の学生ではなく、そうした学生たちが就職先として目指す業界各社に向け、改めて発した特集ともいえる。来春に向け、新戦力としての就活生を迎えようとしている今、業界各社がそれをあえて考えることの意味は、決して小さくないものと考える。
 ちなみに次回の特集(11 月 28 日発行・3076 号)では続編として、現場代理人の側からみた「パートナーとして理想的な施工会社・電材卸会社」「こんな協力会社(電工)と働きたい」という視点の記事構成を考えている。(以下詳細は週間電業特報第3072号に掲載しております)