EV車

組合協会だより

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☆日産とホンダがEV関連で協業を検討!!

日産とホンダがEV車関連の協業を行う業務提携を結んだというニュースは、3月15日付で発信された両社のニュースリリースを通じて、瞬く間に拡散しました。

具体的には車の電動化、知能化などに関する戦略的パートナーシップを結んだ訳ですが、売上において世界のビッグスリーの一角を占めるホンダと、7位を維持する日産との提携は、なんとなく「唐突感」を覚えるという声もあるようです。

何はともあれ、両社が共同で発信したブレスリリースの内容を見ていきましょう。

タイトルは「日産自動車とHonda、自動車の電動化・知能化時代に向けた戦略的パートナーシップの検討を開始」というもの。パートナーシップを結んだというリリースではなく、パートナーシップの検討を開始するという段階でのリリースは、確かに前述の「唐突感」に繋がっているような気もします。

また、将来的な協業を見据えた検討が必要とする具体的な事業については「自動車車載ソフトウェアプラットフォーム、バッテリーEVに関するコアコンポーネント、商品の相互補完などの幅広いスコープでの検討」を進めるとしています。

いずれにしても、市場がよりワールドワイドにならざるを得ないEV車市場のこととて、本田技研工業・代表執行役社長の三部敏宏氏のコメントにある「100年に1度といわれる自動車業界の変革期」という言葉が鋭く迫ってきます。

両社による今後の連携関係の推移は、日本経済全般の動向にもかかってきそうな予感さえします。ぜひとも、頑張っていただきたいものですよね!!

 

☆EV市場の伸びはかなり鈍化している!?

と書いたのも束の間、日産とホンダのEV車関連事業における協業への検討のニュースを読んだあと、さらにネットを探っていくと、メルセデス・ベンツやゼネラルモータース、アップルなど、自動車業界の内外からEV車市場の推進が発表されていた世界的大企業が、次々にその計画を見直しはじめているとのニュースにぶつかりました。

完全EV化の時代の到来が予測されていたのに、ハイブリッド車開発への要求が各方面から寄せられているとのニュースもあり、これはひょっとするとガソリン業界からの反攻の現れなのか? そんなふうにも思いましたが、これは自然災害などが起こるたびに噴出する「オール電化への不安」とも共通する問題なのかもしれません。

実際問題、EV車やオール電化が、いずれは天下を取る日が来るのかもしれませんが、いろいろな意味で時期尚早ということなのでしょうか。

そういうことなら、なんとなく分かりますし、先のホンダと日産の協業への検討も、市場として大きく育つ可能性を持ちながらも、どこかしらに未だ、いろいろと先行き不透明な感じがつきまとうEV車市場の不安定感が、単独で嵐の中を船出することへの躊躇も生じさせているということなのかもしれません。

真相は藪の中ですが、あれだけイケイケだったEV車市場でもこんなふうなモタつきがあるのですから、世のトレンドというのはホント、妄信してはダメなんですね。