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投稿日:2023年7月14日 更新日:

☆営業トークにも最適な記念日コラム

毎年7月14日は「検疫記念日」です。

検疫という言葉を目にすると、いまだにギョッとしてしまいますよね。それほどまでにこの約3年間、われわれは新型コロナウイルスに振り回されてきました。

世の中では、しばらく続いた「マスク派とノーマスク派が半々」の状況から、現在は夏の訪れで「マスク派よりノーマスク派のほうが優勢」な滋養狂ですが、一方では、6回目のワクチン投与が実施されており、コロナ禍が過ぎ去ったとは、とうてい言えません。

でも、昔から感染症というのは、このようにして出たり引っ込んだりしながら、徐々に徐々に人間社会に同居したり、消え去ったりしてきたんですね。

などと、ちょっとした感慨に浸れるのも、まだ終息していないとは言え、ウイズコロナに世の中のベクトルが写りつつあるからなのでしょう。また、効果のほどはまだ明確ではないにしろ、治療薬も徐々に開発されてきているからなのに違いありません。

しかし、冒頭でご紹介した「検疫記念日」の検疫の対象になったのは、幕末から明治時代初期に大流行した「コレラ」が主役。特に明治時代初期のコレラは、その原因であるコレラ菌の存在さえ知られていなかったのですから、人々の恐怖は大変なものでした。「コレラ除け」(コレラ菌の存在が知られていなかったので、エンマ大王みたいな、赤ら顔の外国人のキャラが描かれていました)の神社のお札が流行したり、コレラの当て字に恐ろし気な「虎列刺」が使われたりもしました。

で、肝心の「検疫記念日」ですが、1879(明治12)年7月14日に「コレラ伝染予防規則」が公布されたことを記念した日なんですね。

当時は「不平等条約」ともいわれた「安政の五か国条約」が生きていた時代。条約が締結された幕末期から明治時代初期にかけて、開国された港町に入港する外国船の船員からコレラの感染が拡大する騒動が幾度も繰り返されていたんですね。

ところが、港に入ってくる外国船を湾口で止め、検疫をする権利が日本には認められていなかったため、コレラの流行が不幸にも繰り返されていたわけです。コレラ除けのお札にエンマ大王みたいな赤ら顔の外国人が描かれたりしたのには、そんな意味もあります。

しかし、近代国家たるもの、それではいけないというので、法制を整える過程で、この「コレラ伝染予防規則」を制定・公布。日本の近代化は、電化の推進などのポジティブな話題と共に、外国との交流が深まるからこその「試練」もセットになっていたのです。

 

毎年7月15日は国連が制定した「世界ユース技能デー」です。

昨年7月13日付けでユニセフ系の教育機関から発信されたデータによると、データが入手可能な92か国において、15歳から24歳の若者たちの約4分の3が、雇用に必要なスキルを習得する機会を奪われているとの結果が出ています。

国家間の差が激しいことを考えると、ほとんどの若者がスキルを得られないままに成長している国が多いという現実が浮き彫りになります。日本の若者たちにも、あてはまる部分があるのではないでしょうか。世界ユース技能デーは、そうした現実を改めて認識し、その改善を目指すためのものです。