洋上風力発電

組合協会だより

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☆管工事と電気工事に携わる若者たちの交流

東京都管工事工業協同組合青年部は、9月5日付でニュースリリースを発信。

「東京都電気工事工業組合青年部との意見交換会を実施」した旨、発信しました。

両青年部の意見交換会が行われたのは9月3日(水曜)のこと。会場は「電気工事会館(中央区築地)」で、今回の意見交換会に関して仲介の労をとったのは全国設備業DX推進会だったそうです。

両青年部からの出席者は6人ずつ。あらかじめ決められていたテーマは「お互いに聞きたいこと」「現状の課題」「今後やりたいこと」の三つですが、付随して、業界の三世に関する活発な意見交換がされたようです。

具体的には「組合員の減少」「情報伝達の不足」「会社・組合のDX化」などに関する意見が活発に交わされたとのこと。

管工事に携わる若者たちと電気工事に携わる若者たちの交流が、これまでどの程度なされていたのかは分かりません。いずれにせよ、大きな区分では電気設備の範疇に入る仕事をしていても、作業工程がリンクすることはあまりないため、工事現場で直接交流し合う機会は非常に少ないのではないでしょうか。

そうした、ともすれば垣根になってしまいがちな「近くて遠い専門分野」の若者たちが、互いに業界全体の未来や、自分たちの仕事の悩みや喜びを、直接、話し合える機会を持てたのは「なにより」だったのではないでしょうか。

こういう交流って、いいですよね。今回は管工事と電気工事の分野の若者たちの交流でしたが、本欄では、さらにこの輪(環)が広がっていき、共通認識を持ち合いながら未来を語っていく同分野異業種の若者たちの交流を、大いに期待したいと思います。

 

☆期待したい洋上風力事業の担い手再決定

マスコミ各社の報道によれば、熊谷俊人・千葉県知事は9月18日に経済産業省を訪問。武藤容治経産相との面談に臨み、本欄でも既報の「三菱商事が秋田県沖と千葉県沖で計画を進めていた洋上風力発電事業に関し、予定していた事業コストの大幅増(当初予定の倍以上)などのために撤退すると発表」したことを受け、三菱商事に代わる洋上風力発電事業の推進役の再公募を申し入れました。

周知の通り、秋田県では「能代市沖、男鹿市沖」および「由利本荘沖」の洋上風力発電事業、千葉県では「銚子沖」の洋上風力発電事業を、三菱商事は進めてきました。

営利企業体の常として、コスト面で大きな問題が生じれば、当該事業からの撤退を検討し、実施することは、当然のことです。

しかし、半面、洋上風力発電のような、地域経済を根本から振興していく可能性のある、逆に言えば撤退したら地域に大きな陰を落としそうな事業に携わる場合、営利事業体といえども、撤退前の意見交換は活発にされるべき義務が双方にあると考えます。

撤退の発表前に、地元自治体と三菱商事との間でどの程度の話し合いがなされたのかは、分かれませんが、撤退された地元の衝撃の大きさは容易に推測できます。

このうえは少しでも早く、事業を推進する企業の再公募がなされることを期待したいと思います。地域にとっても、業界全体にとっても非常に影響の大きな懸案だからです。