作業着

ワーキングウェア

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☆作業着ファッションを出前授業の一環に

周知の通り、ワーキングウェア(作業着)に関する近年のニュースは、非常に活況を呈しています。一つには、ワーキングウェアの機能性や、それぞれの現場に特化したレアな特徴、現場作業に特化したことによる思い切りのいいデザインなど、ファッションとしてのワーキングウェアにはカジュアルやフォーマルのそれにはない魅力があることが、広く知られるようになったからでしょう。

同時に、業界大手のワークマンをはじめとするワーキングウェア製造各社による、ワーキングウェアを軸に展開した、多彩な業務展開が社会的な関心を呼んでいることも見逃せません。ワーキングウェアのそうした活況は、既存のファッションメーカーによる「ワーキングウェア寄りの商品展開」を呼んでおり、同時にワーキングウェアのメーカーが「カジュアルファッション寄りの商品展開」も読んでおり、両者の関係はまさにボーダーレスの状況を呈しています。

服飾デザインを学ぶ学生たちの間でも、個性のハッキリしたワーキングウェアは、創作意欲をかきたてる存在であるらしく、デザイン専門学校や大学の服飾デザイン専攻学科、デザイン専攻の高校生たちと地域の「モノづくり企業」とのコラボによる「新感覚のワーキングウェア」に関するニュースなども盛んに報じられています。

広島テレビ放送(広テレ)が2月26日付で報じた、「地元の高校生による地元企業の仕事服考案」というニュースも、そんな話題の一つといえます。

テーマに「働くを、かっこよく」を掲げたこのコラボ企画は、広島桜が丘高校2年生の「探究授業」の一環として、地元有力企業の友鉄工業との連携により、実施されました。友鉄工業は金属加工の中でも、マンホールの蓋など鉄を原材料とする金属加工の世界で有名な企業。当然のことながら、作業中は火花が作業員の服に降りかかるなど、特殊な労働環境に囲まれています。

広島桜が丘高校の公式サイトを訪ねると、同校では生徒たちが自らテーマや課題を考え、その「実現」や「克服」を自分たちの力で図ることにより、生徒たちの思考力の拡大や、思考を具体的なカタチにしていく創意の発露を重視した教育方針を持つ学校のようです。

それを象徴するのが、学年ごとに設けられた「探究授業」です。今回はその「探究授業」として、2年生の有志が地元のモノづくり企業の協力を得ながら、作業着ファッションにチャレンジした成果として、友鉄工業の製造現場を舞台にした「ファッションショー」に結実しました。冒頭の広テレのニュースはまさにそれを伝えるものでした。

本欄担当者がこのニュースをネットで見て思いついたのは、全国で行われている全日電工連各支部青年部による工業高校との連携授業(出前授業)の一環として、電気工事に特化した作業着ファッションの要素も組み込んでみたら面白いのでは、ということでした。

「出前授業」の基本は、電気工事に関する高校生たちの関心をさらに高めることにあり、そのために実際の電気工事の見本を示したり技術的なアドバイスをしたりすることはもちろん重要です。しかし、ファッションは若者たちの最大の関心事の一つ。そこを突破口に電気設備の仕事への関心をより高めるという方法も「アリ」なのではないでしょうか。