作業着

ワーキングウェア

投稿日:

☆大林組発・作業着リサイクルシステム始動

株式会社大林組(東京都港区)は11月20日付で、辰野株式会社(大阪市中央区)、株式会社JEPLAN(川崎市川崎区)と共同でプレスリリースを実施。

3社協働による「作業着のリサイクル事業」を開始する旨、発信しました。

辰野株式会社は同社公式サイトによると、全国の電力会社などへの送配電資材の販売(資材事業部)や、ユニフォーム・ワーキングウェア・アパレル製品などの製造販売(繊維事業部)で実績のある老舗企業(1934/昭和9年創業)です。また、株式会社JEPLANは同社公式サイトによると、PETボトル・ポリエステルなどを対象とする「PETケミカルリサイクル技術関連事業」を専門とする企業で、傘下にPETボトルの再生事業などを手掛けるペットリファイリンテクノロジー株式会社を擁しています。

高度に専門性を有する3社による今回の作業着のリサイクル事業は、「大林組の全国の工事事務所や事業所から現場作業服を一斉回収」(プレスリリースより)し、JEPLANが再資源化&製品化(ケミカルリサイクル)を行い、辰野が再資源化製品の供給を担当するという仕組みのリサイクルになるようです。

国内外に膨大な数の現場を持つスーパーゼネコン大林組からは、これまで膨大な量の使用済み作業着が発生していましたが、それらはいずれも建設廃棄物として処分・廃棄されるだけでした。今回の取り組みは、大林組の国内の事業所・現場から発生する使用済み作業着を全社一斉に、短期間かつ効率よく回収して再資源化を図る取り組みとなりますが、全世界的な取り組み目標となっている「脱炭素社会の実現」に向けた社会貢献事業としても、取り組みの規模の大きさは要注目といえるでしょう。

同リリースには、今年5月下旬から6月上旬に至るわずか2週間の期間中に、大林組の国内123カ所の工事事務所および事業所から「総重量2078トン、約5000着分の使用済み現場作業服」が回収されるとともにリサイクルされ、さらに「リサイクル資源を活用した布製品」となって大林組に供給(リサイクル)されたとのこと。

こうした循環の仕組みを拡充しつつ、さらに今後は回収後の作業着を建設資材にもリサイクルしていく予定であることも明らかにされました。

こうした仕組みが建設関連業種のみならず、作業着やユニフォームを必要とするあらゆる業種に広がるといいですよね!! 同事業の今後の推移に、大いに注目したいと思います。

 

☆ミドリ安全のアークフラッシュ防護作業服

ミドリ安全株式会社は11月20日付でプレスリリースを実施。日本ゴア社との共同開発による「3層ラミネート構造で軽量化と快適性」に優れた「国際規格に適合し、こう分圧作業の安全性にも貢献」できる「アークフラッシュ防護作業服」を来年4月末から販売開始する旨、発信しました。

同リリースによると、近年、世界中で急増している電気事故の中でも、アークフラッシュと呼ばれるリスク(工具の落下や配線ミスなどで電気回路がショートした際に発生する爆発的な高温プラズマによる事故)への対応が世界的な課題になっており、今回の取り組みもその一環となります。(詳細は次号で)