ユニホーム 作業着

ワーキングウェア

投稿日:2023年3月3日 更新日:

☆地元高校生のデザインで作業着一新!!

2月28日付け宮崎放送ネット版ニュースに「高校生がデザイン スタイリッシュな作業着が登場! 建設会社が依頼し実現」と題する話題がアップされました。

このスタイリッシュな作業着をデザインしたのは、宮崎農業高校生活文化科の生徒で、依頼したのは宮崎県宮崎市に本拠を置く建設会社「矢野興業」です。

宮崎農業高校生活文化科は日ごろ服飾関係の勉強をしており、その「若い感性」に着目した地元の建設会社・矢野興業が、自社の創業50周年記念プロジェクトの一環として、作業着のデザインを依頼したのだそうです。

同ニュースにアップされている、矢野興業の担当者の談話は大要、以下の通りです。

[内に秘めた能力を持っている地元の若い学生さんに、ぜひ弊社のデザインを考えてほしいと考え、宮崎農業高校にお願いしました]

実際、宮崎農業高校生活文化科の生徒さんたちからは、72点もの斬新なアイデアに満ちたデザインが集まったとのこと。社内でその中から最終候補10点を絞り、その10点のデザインを制作した生徒たちは、さらに作業着を製造する企業からレクチャーを受けて応募作をブラッシュアップ。

その中から最終的に1点の当選作が選ばれました。選ばれたのは3年生の女子生徒の作品。デザインの斬新さもさることながら、伸縮性のある生地を使い、機能性の高い細身のシルエットを採用、周囲の機材や資材などの引っ掛からないように裾が絞られているなど、機能的にも優れた作業着が出来上がりました。

矢野興業では今年4月からの新年度に、この新しい作業着に切り替えるとのこと。

本欄でもここ数年、デザイン専門学校や服飾専門学校と建設関連企業とのコラボによる「斬新なデザインの作業着」の話題を幾度となくご紹介してきました。しかし、建設会社が地元の高校生に直接依頼して造られた作業着の話題は初めてです。

将来的に服飾関係の仕事に就きたいと考えている高校生たちが、実際に製品化されるまでのプロセスを、プロの作業着メーカーやエンドユーザーの建設会社と一緒に体験する機会となった今回の試みは、建設関連企業による地域貢献の一つのカタチになったのではないでしょうか。

そして何よりも、可能性の塊である高校生たちが、在学中に「本気の仕事」に携われたのは、実に貴重な経験になったはずです。

首都圏に本拠を置く電気設備工事会社も、地域の学生(高校・専門学校・大学など)たちとのコラボを、もっともっと強化していったら、何かと面白い展開が生まれてくるのではないでしょうか。

 

☆ユニフォームに託す企業の想いの変化

土木・建設資材などの製造販売で知られる前田工業は、同社創業50周年記念事業の一環として、グループ8社全体で着用するオリジナルデザインのユニフォーム(作業着)を採用した旨、2月2日付けの同社ニュースリリースにて発表しました。

新ユニフォームを製造したのはスポーツ用品メーカーのミズノ。オシャレで機能的な作業着人気が高まっている昨今、企業が作業着やユニフォームに託す「想い」も少しずつ変わりつつあります。(以下、次号に続く)