太陽光発電システム

資材&工具の動き

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☆超軽量・薄型太陽光パネルの実証実験

本号・白紙余談でも少し触れているように、広大な設置場所が必要なソーラーパネルの小型化、あるいは発電効率の高効率化、新しい発想の素材や仕組みづくりなどに向けた取り組みは、現状において、既に喫緊の課題になりつつあります。そうした意味合いからも、注目の共同プレスリリースがありました。

発信したのは住友不動産株式会社、住友不動産ハウジング株式会社、東京電力エナジーパートナー株式会社、TEPCOホームテック株式会社です。

タイトルは「住宅太陽光発電サービス『すみふ×エネカリ』超軽量・薄型太陽光パネル設置の実証実験開始~住宅への太陽光パネル導入・拡大に向けて~」というもの。

同リリースによると「本実証実験では戸建住宅へ超軽量で薄型な太陽光パネルを接着工法にて設置し、商品化への実現性を検証」するとしています。

周知の通り、住宅太陽光発電サービス『すみふ×エネカリ』は、2021年、住友不動産と東京電力エナジーパートナーが締結した「脱炭素リードプロジェクト協定」に基づき、太陽光発電設備並びに蓄電地の普及促進を目指すサービス事業で、既に新築戸建住宅や既存戸建住宅の完全リフォームの際などに提供してきました。

その際、特に既存戸建住宅への太陽光パネルの設置には、やはり設置場所のスペース的な制約や、耐震補強工事に伴う初期コストの高さなどの「障壁」があったとのこと。

今回の実証実験では、そうした障壁を解消するべく「超軽量・超薄型の太陽光パネルを接着工法で設置」する試みが行われるわけです(実験開始は8月6日)。

その具体的な取り組み(検証)の概要は、以下の通りです(リリースから抜粋)。

◇検証内容①/超軽量・薄型太陽光パネル(株式会社電功社のフレキシブルソーラーG+)の施工性・耐久性の確認

◇検証内容②/戸建て住宅屋根との相性・デザイン性の確認

◇検証内容③/北面設置パネルの変換効率・防眩性の検証

これらの実験が、8月6日以降、住友不動産グループが管理するモデルハウス群を使って行われます。そこで得られたデータなどの結果にもよるのでしょうが、目標は2026年6月の商品化に置いているとのこと。これからの推移が注目されます。

 

☆走行中のEVに無線給電できる次世代道路

大成建設は7月18日付で「国内初 最高時速60㎞で高速走行中の電気自動車に最大10kWの連続無線給電を実現」と題するブレスリリースを実施しました。

同リリースによると、大成建設グループ次世代技術実証センター(福島県田村市)内の延長20m区間に、高速走行中のEVに無線給電が可能な次世代道路(T-iPower Road)を構築し、実験に成功したとのこと。この無線給電が可能な次世代道路が、高速道路などに本格的に導入されていけば、EVの普及が飛躍的に進むと同時に、脱炭素社会の実現に不可欠な、運輸部門における年間CO2排出量の減少化に大きく寄与することが予測されます。

実用化に向けて今後の推移が、なんとも楽しみです!!